徒然なるままに・・・
ひぐらし
文章力
2007-01-18-Thu  CATEGORY: 考える人
文章力とは何だろうか?

最近,英語でレポートを書くことが多い。
しかし,上手く書けない。
英語だから難しいというのもあるだろうが,
かといって日本語であれば,上手く書けるのかと言われると,
そういうわけでもない気がする。

う〜ん。
そもそも,書くとはどういうことか?
何のために書くのか?
宿題だから,という答えにならない答えもある。
書くことに意義が見出せない場合は,上の答えもありかもしれない。
が,一般には,それでは不十分である。

では,なぜブログは書いているのか?
それは,きっと自分の考えを整理するため,
また自分が何を考えているかを知るため,であると思う。
今も,書きながら,
ふ〜ん,俺はこんなことを考えているのか,
そんなくだらないことを考えてる暇があるなら,勉強しろよ!
と思っているくらい。
だが,書くことで自分の思考を外言化し,
またそれを客観的に捉え直すことが,
書くという作業のプロセスで起こることではないかと思う。
つまりは,自己表現による自己確認ということか。
意外と恥ずかしい作業だな。

では,書く秘訣は何か?良い文章とそうでない文章の差は何なのか?
自分では思いつかないので,他人の言葉を借りる。
井上ひさしは,
「自分にしか書けないことを誰にでもわかる文章で書くということだけ」
とおっしゃっている。
なるほど。
「自分にしか書けないこと」とは,他人と異なる視点で書くということ。
「誰にでもわかる文章で書く」とは,他人と同じ視点で書くということ。
と勝手に解釈したのだが,合っているだろうか。
他人の視点も大事にしつつ,自分のオリジナリティを出していく。
先行研究も吟味しつつ,自分の論を展開していく。
論文の話かーい!

まぁ,よく考えると(実際,よくは考えてないが),
ちょいと堅めの論文もブログに書く軽い文章も,
きっと文章の基本は同じで,分かりやすく面白く書け!という,
ここまで読んでいただいた人に申し訳ないくらい,当たり前のことなのだろう。
他人と同じことを書いても,面白くないだろうし,
かといって自分の中でしか消化されない文章を書いても,
同様に面白くない,というか,そもそも理解すらしてもらえない,のだから。

留学してから学んだことがある。
良い文章というのは,“say”するのではなく,“describe”していなければならない,
というのだ。
おそらく「語り口」あるいは「文体」のことを言っているのだろうが,
私の書く文章は,まさに説明口調。まるで“describe”していない。
「文体」といえば,
マニアックと思われるかもしれないが,私は田口ランディの「文体」が好きである。
彼女の書く文章を,どう表現すれば適切なのか分からないが,
地に足が着いた文章,
気取らない文章,
えらそうでない文章(上と同じ?),
「実際,私もよく分かっていないのよ」的な文章(さらに上と同じ?),
とでも言えばよいのか。

とにかく,読みやすいのである,少なくとも私にとっては,
と強引にまとめてみる。
実は,このブログで一番気をつけていることは,「文体」だったりする。

また,具体的でない文章も読みづらい。
私の場合,授業でペーパーを書くと,必ず“more specific!”と,
クラスメートからコメントが返ってくる。
う〜ん。悪い癖だ。
「例えば,と言える人は賢い」とカントは言っている,らしい。
そんなことを言えるカントは,きっと賢いのだろう。

「一番好きな花は何かと聞かれて石川淳は 『たとえば,コスモス』と答えたが,丸谷才一はこの『たとえば』の語の中に選べなかった他の多くの花への思いやりが感じられるとしている」という逸話は,金川欣司からの引用である。
いい話だ。

具体的に考える。
これは今後の課題とさせていただたい,
と論文にありがちなオチで締める。

難しいことをやさしく
やさしいことを 深く
深いことを 愉快に
愉快なことを まじめに
書くこと


〜井上ひさし〜
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