徒然なるままに・・・
ひぐらし
文法とは
2007-02-08-Thu  CATEGORY: 英語・教育
前セメ,テスティングの授業を取り,
文法のテストを作成する機会があったのだが,
そのときに考えた雑念を書き留めておきたい。

まず文法とは何だろうか?
思いつくのは,チョムスキーの生成文法で・・・
というのはウソで,まあ,学校で勉強した「5文型」ですか。
いわゆる,単語をどのようにつなげたら文が成り立つかという規則。
それから,時制・受け身・to不定詞・完了形・仮定法などといったタイプの,
お決まりの形をとる表現。

この「規則」や「お決まりの形」といった表現に見られるように,
とどのつまり,文法とはルール,である。

むむっ。
しかし,「ルールは破られるためにあるのだ」
と誰かの歌詞にあったようなことを言ってみたい。

そう。
実際に,ルールは破られている。
例えば,時制の一致なんか,必ずしも守られていない。
 →“I thought we're going to see a movie.”
それから,付加疑問。
 →“It's fine weather, is it?”

ハワイでは,そのルールはさらに緩く,
 → “I go to the beach yesterday.”
とローカルの人たちは平気で言うみたいだし。

ここまで来ると,
さすがに文法って何だろうって再考せずにはいられなくなる。

少し考えてみたい。
文法の種類には,二通りある。
1つは,「規範文法」であり,「このように用いねばならない」というもの。
もう1つは,「記述文法」であり,「実際はこのように使われている」というもの。

今は,実践的コミュニケーションを謳っている時代なので,
文法のターゲットも「記述文法」となっているはず。
なのだが,実際はどうだろうか?

んー。
よく分からないが,
少なくても「文法vsコミュニケーション」という図式は,
少しおかしいのでは,と思うのだ。
「文法は,コミュニケーションの中で,初めて意味を持つものであり,その逆でない」と。
このように仮定すると,
実際に彼らがどのように言葉を用いるかを知らなければ,
満足に教えることも出来やしないではないか,という気がしてくる。
もちろん,記述文法というと,幅が広くなり,
何でもありな感じになってしまいかねない気もする。

だから,やっぱ「ルールは大事だ」と振り出しに戻るのだ,きっと。
じゃあ,今までの話は一体何だったんだということになる。
それでは何だか申し訳ないので,もう一歩踏み込んで,
「ルールは大事だとする一方で,
 ルールを破ることを恐れる必要もないのでは」と言ってみたい。

つまり,教える際には誰彼でも分かる共通の基盤が必要であり,
そのためのルールを教室で学ぶのだが,
例えば,その基準から少しはずれた(しかし,コミュニケーションは成り立つ)表現を,
生徒が使ったとしても咎めないでおこう,ということである。
“He say he like play football.”
でもよかろうもん。

しかし(ここに来てしかし!),それでもいいと教えたとして,
テストはどうするのか,という問題がおこる。
“He says that he likes playing football.”
と書けなければ×なのか。

どういった文脈でのテストをつくるか,によるのかもしれない。
単なる機械的な書き換え問題とかであったら,×になるかもしれないし,
自分の友だちの紹介をする,という文脈で行ったテストならば,○でもいいかもしれない。

そもそも(文脈なしの)文法をテストすることそのものが間違っている,
と主張する人もいらっしゃるかもしれない。
いやいや,生徒がどこでつまづいているかを見るためには,
そういったテストも必要なんだ,とおっしゃる人もいるかもしれない。
俺の頭の中は,もう不確定要素でいっぱいである。

ただ,そんな中でも,1つ確信をもって言えるのは,
「その文法のテストで何を見たいのか?」
ということを教師は常に問わなければならないということだろう。

生徒のどんな力を見たくて,テストするのか?
生徒にどんな力をつけたくて,教えるのか?

何にしても,簡単ではない。

また,上で抜けていた文法の議論として,
「話し言葉における文法」と「書き言葉における文法」
の区別が必要(かもしれない),ということがある。

話し言葉では,伝わる限り,文法は気にされないのが通常と思われる。
しかし,書き言葉では,そうもいかない。
書き言葉の頂上のAcademic Writingなんて,文法に全くもって厳しい。
たとえAcademic Writingでなくても,日本語の文章であったとしても,
他人は他人の文法に厳しい気がするのだが,どうだろうか。

文法の知識を最大限に使用することが求められるのは,
おそらくライティングにおいてであろう。
だとすれば,ライティングの範囲(授業科目)だけで,
文法を教え,テストしてはどうだろうか,と提案してみる。

微妙だろうか?
まぁ,思いつきなので勘弁。

論があちこち飛んでしまった。
申し訳ない。
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