Murakami HarukiのNorwegian Woodを読了。
せっかく生春樹を見たということも推して,
日本でバカ売れした『ノルウェイの森』を英語で再読しました。
村上春樹の文章は比喩などを多用するため,
凝った文体のイメージがあったのですが,
なので英語で読むのは辛いかなと最初は思ったのですが,
そんなこともなく,案外すんなりと読めました。
ただし,以前に日本語で読んだ印象とは少し異なる読後感に至っています。
帯に「100%の恋愛小説」と書かれて話題になりましたが,
登場人物の半分が死ぬ物語のどこが100%の恋愛小説と言うのでしょう。
その多くが性と死,あるいはその繋がりを扱っているのだと思います。
全体的な感想としては,
ワタナベ君というキャラが好きになれない。
彼の言動の1つ1つに,?がつきます。
お前ってやつは,結局自分だけを好きなだけじゃないか,という感じです。
以前はそんな彼に共感もしたのですが,
今回は共感することもなく,逆に嫌悪感すら覚えました。
最近鑑賞したせいもあるかもしれませんが,
ノルウェイの森はエヴァの世界に似ているようにも思います。
皆それぞれ自分の世界に閉じこもり,他者とのコミュニケーションにもがき,
それでも自分の不足を他者に埋めてもらおうとする。
全くもって生きることに不器用な人間を描いた作品。
この村上春樹が描く世界観というのは,嫌いではないのですが,
積極的に好きだと言うこともできないようです。
ところで,日本語版と英語版の違いに呼称が挙げられます。
日本語版では,ワタナベ君は終始ワタナベ君だったと記憶していますが,
英語版では,しばしばトオルと呼ばれることがあります(俺の記憶違いかもしれません)。
また,日本語では主人公は,“僕”と表現されますが,
英語では“me/I”と性別も中性化されます。
この違いが作品に与える影響というのは,結構無視できないような気がします,なんとなく。
それから,自由間接文体がちょくちょく出てきて,それに気付くと妙に嬉しくなったりします。
俺が一番好きなのは,
みどりの(入院中で死期が近い)父が,
ベッドの上でポリポリ音を立てながらキュウリを食べるシーンです。
「生」と「死」を上手に同居させつつ,描いていると思います。
“Death is not the opposite of life but an innate of part of life.”
それから,Nagasawa君のこのセリフ,好きですね。
“Don't feel sorry for yourself. Only assholes do that.”
そして,みどりのセリフ。言い得て妙ですな。
“You know how they've got these cookie assortments, and you like
some but you don't like others? And you eat up all the ones you
like, and the only ones left are the ones you don't like so much?
I always think about that when something painful comes up.
‘Now I just have to polish these off, and everything'll be O.K.'
Life is a box of cookies.”
せっかく生春樹を見たということも推して,
日本でバカ売れした『ノルウェイの森』を英語で再読しました。
村上春樹の文章は比喩などを多用するため,
凝った文体のイメージがあったのですが,
なので英語で読むのは辛いかなと最初は思ったのですが,
そんなこともなく,案外すんなりと読めました。
ただし,以前に日本語で読んだ印象とは少し異なる読後感に至っています。
帯に「100%の恋愛小説」と書かれて話題になりましたが,
登場人物の半分が死ぬ物語のどこが100%の恋愛小説と言うのでしょう。
その多くが性と死,あるいはその繋がりを扱っているのだと思います。
全体的な感想としては,
ワタナベ君というキャラが好きになれない。
彼の言動の1つ1つに,?がつきます。
お前ってやつは,結局自分だけを好きなだけじゃないか,という感じです。
以前はそんな彼に共感もしたのですが,
今回は共感することもなく,逆に嫌悪感すら覚えました。
最近鑑賞したせいもあるかもしれませんが,
ノルウェイの森はエヴァの世界に似ているようにも思います。
皆それぞれ自分の世界に閉じこもり,他者とのコミュニケーションにもがき,
それでも自分の不足を他者に埋めてもらおうとする。
全くもって生きることに不器用な人間を描いた作品。
この村上春樹が描く世界観というのは,嫌いではないのですが,
積極的に好きだと言うこともできないようです。
ところで,日本語版と英語版の違いに呼称が挙げられます。
日本語版では,ワタナベ君は終始ワタナベ君だったと記憶していますが,
英語版では,しばしばトオルと呼ばれることがあります(俺の記憶違いかもしれません)。
また,日本語では主人公は,“僕”と表現されますが,
英語では“me/I”と性別も中性化されます。
この違いが作品に与える影響というのは,結構無視できないような気がします,なんとなく。
それから,自由間接文体がちょくちょく出てきて,それに気付くと妙に嬉しくなったりします。
俺が一番好きなのは,
みどりの(入院中で死期が近い)父が,
ベッドの上でポリポリ音を立てながらキュウリを食べるシーンです。
「生」と「死」を上手に同居させつつ,描いていると思います。
“Death is not the opposite of life but an innate of part of life.”
それから,Nagasawa君のこのセリフ,好きですね。
“Don't feel sorry for yourself. Only assholes do that.”
そして,みどりのセリフ。言い得て妙ですな。
“You know how they've got these cookie assortments, and you like
some but you don't like others? And you eat up all the ones you
like, and the only ones left are the ones you don't like so much?
I always think about that when something painful comes up.
‘Now I just have to polish these off, and everything'll be O.K.'
Life is a box of cookies.”
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